ビジネスパーソンの英語コミュニケーションのために

ETNのカリキュラム

3.ETNのカリキュラムでの具体的な学習方法
発音

発音を効率的に習得するには、ネイティブの口の動きをまねて、その動きを無意識・自動的にできるまで繰り返すこと。発音、ストレス、イントネーション、リズムに気をつけながら、意味や文法構造を意識しながら音読、リピーティング、シャドーイングを行うことを重視。

発音については、語彙、文法、定型表現を学習する際に使用する例文を聞き、そして音読、リピーティング、シャドーイングすることにより習得していきます。日本人とのTutoringでは、日本人が苦手とする発音を、運動系(口の動かし方)で習得していきます。ネイティブとのTutoringでは、実際にネイティブの口の動きを見ながら発音を聞き、その動きをまねて発音する練習を、無意識的・自動的にできるようになるまで繰り返します。個々の単語の発音やストレス(アクセント)に加え、イントネーションやリズムにも注力します。それらのTutoringをもとに、自主学習では、音読、リピーティング、シャドーイングを繰り返すことによって、マグネット効果を振り切り、発音の習得・自動化を促進していきます。また、発音記号も意識して学習を進めます。ETNのウェブサイトに「今週の発音記号」として毎週1つずつ掲載していますので、時間があるときに確認して頂ければ、あまり負担を感じずに学習して頂けると思います。

①ネイティブの喉・舌・唇の動きをまねること。

これらの動きをマスターしないと正確には発音できません。脳科学研究からは、声はこれらの動きによって作られる運動系なので、発音は大人になってからでも十分習得可能であるといわれています。例えば、中学のころに教わった、「L」は舌の先を上の歯の付け根につける、「r」は舌をどこにもつけないで丸めるようにする、「th」は舌を上下の歯に挟む、「f」や「v」は上の歯を下唇に軽く押しつけるなどです。同時にネイティブの発音を聞き取る練習をする必要があります。聞き取れないことを習得することは困難だからです。母国語で使われない音が、母国語の似た発音に引き込まれる現象をマグネット効果といいますが、それを振り切るには、実際にネイティブの口の動きを見ながらその発音を聞き、その動きをまねて発音する練習を、無意識的・自動的にできるようになるまで繰り返すしかありません。

②音読・リピーティング・シャドーイングでネイティブをまねること。

多くの日本人英語学習者にとって、聞こえてきたネイティブ・スピーカーの英語の発音と、自分で英単語をみて発音した音声(発音)の間には大きなギャップがあります。例えば、”apple” という単語を聞いても、自分でそれらの単語を覚えた時に何度も行った、ローマ字発音をベースにした音声とは全く異なるため、全く聞き取れなかったという経験は、ほとんどの日本人英語学習者がしています。音読とシャドーイングには、この状況を改善する、音声の聞き取りと文字の音声化を自動化させる効果、つまり、ネイティブの発音を無意識的に理解することを促進する効果があると、関西大学大学院の門田教授は指摘しています。音読・リピーティング・シャドーイングについては、「流暢さ」の具体的な学習方法のところで詳しく説明します。

③発音だけではなく、ストレス、イントネーション、リズムも意識すること。

白井教授は、イントネーションやリズムの方が個々の音の発音よりも重要だという研究結果が大勢を占めているといいます。甲南大学の伊庭緑教授は、大学生を4つのグループに分け、個別の音の発音と、「プロソディー」(イントネーションやリズム)をさまざまな順序で練習させて効果を測定したそうです。その結果、ネイティブから最も英語らしいと判定されたのは、最初にプロソディーを練習した上で発音訓練を受けたグループだったそうです*1。また、個々の単語のストレス(アクセント)も重要です。ストレスの場所を間違えると、ネイティブには全く通じないことがよくあります。ストレスの場所はある程度法則化されているものもあるので、それを意識することも効率的です。例えば、単語の一番最後の母音を発音する場合は、その母音の一つ前の母音にストレスをおきます。日本人の名前はほとんど全て最後の母音を発音するので、ネイティブはその前の母音にストレスをおいて発音します。「佐々木」であれば、「sa-sA-ki」となります(大文字がストレスの場所を示しています)。また、母音が2つ続く場合は、その2つのうちの最初の母音にストレスをおきます。“pionEer”、“agrEe”、“fiftEen”などです。基本、ストレスは単語を覚えるときに一緒に覚えましょう。

④発音記号を意識すること。

英語は、綴りと発音の間に規則性はないと言われています(全くないというわけではありませんが)。フランス語やドイツ語には、一定の規則性があり、その規則にしたがって言葉を発音できるといいます。また、日本人が使っているローマ字も一定の規則性があります。例えば、” i ” は常に「イ」です。ところが英語では、” i ” は、[i]だったり[ai]だったりします*2。つまり英語は、基本的には、綴りを見ても発音の仕方がわからない厄介な言語なのです。それに加えて英語は、日本語に無い母音や子音が多いので、日本語のカタカナなどで英語の発音を正確に書き表すことは不可能です。従って、英語非ネイティブの日本人は、発音記号を知らない場合、実際にその音を聞かない限り正確な発音を知ることができないということです。しかし、発音記号を知っていれば、いちいち音を聞かなくても正確な発音を知ることができます。ストレスの位置もわかります。また、発音記号を知らない場合、たとえ実際にその音を聞いたとしても、それだけでは正確に発音できません。英語には日本語にはない音が多いので、それらを正確に発音するためには、喉・舌・唇の正確な動かし方を知る必要があります。つまり、英語非ネイティブの日本人は、ネイティブが目の前で発音して、口の動かし方をまねながら練習しない限り正確に発音できるようにはならないということです。しかしながら、発音記号を見れば口の動かし方も理解できます。発音記号を知っていれば、目の前でネイティブに教えてもらわなくても正確に発音できるようになることも可能です。発音記号を学ぶことは、必ずその後の学習の効率性を高めてくれます。

⑤腹式呼吸は効果的です。

英語の「p」「b」「t」などの破裂音、「f」「v」「th」などの摩擦音をネイティブに理解できるように正確に発音するには、日本語に比べて強く息を吐き出す必要があります。そのためには、お腹から息を出すようにして発音する、いわゆる腹式呼吸が有効であると言われています。腹式呼吸とは、実際お腹で呼吸する事ではなく(そんなことはできません!)、お腹と胸の境にある横隔膜を下に下げることで、胸の体積を広げて呼吸する方法のことです。一方、胸式呼吸とは、横隔膜の位置はそのままで、胸を囲んでいる肋骨などをつかって胸の体積を広げて呼吸することです。一般的に日本人が日本語を使って話す時は胸式呼吸ですが、英語を話すときに腹式呼吸を活用することは、発音をよくすることに訳に立つと言われています。日本語でも大声で話したりするときは無意識に腹式呼吸になっているはずです。ネイティブは声が大きいと思うことが多々ある理由の一つは、腹式呼吸にあるのかも知れません。

発音:科学的な学習方法
発音:ETNのアプローチ

*1
ニューズウィーク日本版2013年7月23日号
*2
佐伯智義(1998)「科学的な外国語学習法」
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