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英語学習のための脳科学入門

東京大学大学院准教授の池谷裕二氏の書籍「記憶力を強くする〜最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」などから、英語の効率的な学習法のヒントとなる部分を抜粋させてもらいます。

脳科学による効率的な英語学習のための13のヒント

  • 脳内の神経細胞(ニューロン)の総数は歳とともに減っていくが、脳の数百億個の神経細胞をつなぐ役割をになうシナプスは歳とともに増加する。つまり神経回路は年齢を重ねるにしたがって増加し、記憶の容量が大きくなる。
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    大人になってからでも英語を習得することは可能!
  • 歳とともに得意とする記憶の種類が変化する。言語を覚える能力は六歳ぐらいまで特に高いことが知られており、それ以降は学習のスピードが格段に遅くなる。幼少期は、意味の無い文字や絵や音(絶対音感など)に対して絶大な記憶力を発揮するのに対し、歳とともに論理だった記憶能力がよく発達する。つまり、物事をよく理解して、その理屈を覚える能力が高くなる。そしてそのように記憶したことは忘れにくくなる。
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    大人は子どもの様に言語を習得することは不可能!丸暗記はダメ!
  • シナプスの性質から、ものごとをお互いに関連づければ覚えやすくなる。言い換えれば、脳は物事をよく理解したときだけそれをしっかり記憶する。脳は合理的なので、無意味なことに余分なエネルギーを使わない。理解することは、知識を消化するということ。知識が消化されればその知識を使ってまたさらに多くの事を理解できる。そして数多くの事象が次々と神経回路の中でつながって、さらに記憶力が増強される。
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    文法を学習する事や、単語を文脈や語源で覚えることは大人にとって効果的!
  • 自分の経験と結びつけて記憶した方が忘れにくく、思い出しやすくなる。覚えた知識を人に説明する事は非常に有効。自分がしっかり理解していなければ人に説明できない。
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    自分が学習したことを拡散して、周りの人の英語学習にも役立とう!
  • スウェーデンの神経生理学者が、θ波はシナプスの活動を活性化することを発見したが、これは脳内にθ波を発生させれば記憶力が向上するということ。θ波を発生させられるもっとも効果的な方法は、覚えたいものに興味を持つ事。何にでも興味を持つ「好奇心」と「探究心」こそ記憶にとって非常に重要。更に、環境に対して敏感になり、刺激を多く受けるという事は、記憶に必要な脳内の神経細胞(顆粒細胞)を活発に増殖させることにつながる。
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    英語や英語圏の文化に興味を持とう!または興味を持っていることを英語で!
  • 目の記憶より耳の記憶のほうが心に残る。進化の過程で動物は目よりも耳を良く活用してきたので、耳の記憶は目の記憶よりも強く心によく残る。
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    単語や文法、定型表現などは聞いて覚えよう!(よく理解してから!)
  • 記憶の一時的な保管場所である海馬は、長くて1ヶ月程度しかその記憶を保管しない。海馬がその記憶を保管しているうちに、覚えたい情報をもう一度海馬に送信すれば、海馬はその情報を「必要」な情報と判断し、その後、長期的に記憶を保存する側頭葉に「これを記憶せよ」と指示し、側頭葉に保存される。
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    やりっ放しはダメ!単語や文法、定型表現など覚えたい事を何度も繰り返そう!
  • ドイツの心理学者エビングハウスの実験(エビングハウスの忘却曲線)を考慮にいれると、科学的にもっとも能率的な復習スケジュールは、まず1週間以内に一回目、次にこの復習から二週間後に二回目、そして最後に二回目の復習から1ヶ月後に三回目と、一回の学習と三回の復習を少しづつ間隔を広くしながら2ヶ月かけて行えば、海馬はその情報を必要の情報を判断してくれる。
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    英語は覚えることが沢山あるので厳密にやろうとすると大変です。ご参考までに。
  • 現在の脳科学の見解によれば、夢は脳の情報を整え、記憶を強化するために必須な過程であるとされている。米国の精神医学者のスティックゴールドは2000年の認知神経科学雑誌に、何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが欠かせないという研究結果を発表した。一睡もせずに詰め込んだ記憶は、側頭葉に刻み込まれることなく数日のうちに消えてしまう。
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    英語を効率的に学習するために、なるべく毎日6時間以上寝よう!
  • 寝ている間に記憶がきちんと整理整頓され、その後の学習を助ける現象はレミニセンス(追憶)現象と呼ばれているが、これは、一日6時間まとめて学習するよりは、2時間ずつ三日にかけて学習した方が、途中に睡眠が入るため、その間に記憶が整理整頓されるため、能率的に習得できるということにもつながる。
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    英語の学習は少しずつでも毎日続けよう!
  • 学習の手順をきちんと踏めば、より早く覚えられるという脳の性質も重要。学習手順には慎重に気を配った方が賢明。いきなり高度なことに手を出すよりも、基礎を身につけてから少しずつ難易度を上げていった方が、結果的には早く習得できる。一般にものを習得するときには、まずは大局理解しておくことが大切。始めは細部を気にせず、おおまかに理解し、細かいことは、その後で少しずつ覚えていく。
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    単語や文法を基礎から学ぼう!難しい表現の丸暗記はダメ!
  • 学習の効果は幾何級数的なカーブを描く。学習の目標を1000とした場合、学習を始めた時点を1とすると、2、4、8、16、32、64と累積効果を示していく。この時点では1000までは程遠いと思うかもしれないが、128、256、512とくればもう一息で1024になる。このような成長パターンを示すのが脳の性質。このことから、物事の習得でもっとも大事なことは、(特に学習初期段階での)努力の継続であることがわかる。努力と成果は比例関係ではなく累乗関係にあるから、すぐに成果が現れないからといってすぐに諦めてはいけない。
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    英語の学習は、特に再開した初期の我慢・忍耐が重要!何事も最初はつらいもの!
  • 13. 科学雑誌「サイエンス」に発表された、米パデュー大学のカーピック博士の脳科学に関する研究論文によると、「私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保持することができる」ことがわかった。
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    記憶には「読む・聞く」を繰り返すよりも「書く・話す」を繰り返す方が効率的!
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