Overlapping

オーバーラッピングの効果とその方法

オーバーラッピングの効果

  • インプット(読む・聞く)からアウトプット(話す)へつなげるトレーニング。

  • 聞いて、読んで、声に出す。この3つを同時に行うことで、音と文字をつなげ、英語特有の発音・音声変化・イントネーテョン・強弱、そしてスピードの体得を促す。

  • 意味と文の構造 (文法・構文) を意識して行うと、音・文字・意味の3つをつなげることができ、英語を英語のまま理解する英語脳の強化が可能。

オーバーラッピングの方法

  1. リップ・シンクでスピードに慣れてきたら、実際に声を出してみる。

  2. 音源を聞きながらスクリプトを目で追い、同時に音源にぴったりと重ねて発話する。スピードについていけない場合は、そこだけ繰り返し練習する。

  3. 発音・音声変化・イントネーテョン・強弱を意識して、スムーズについていけるようになったら、今度は意味と文の構造 (文法・構文) を意識して行う。

  4. わからない単語や文法・構文・発音方法がある場合は、調べて完璧に理解してから、再度行う。

オーバーラッピング用サンプル英文

スティーブ・ジョブズ:スタンフォード大学卒業式スピーチから(上級者向け)

SAMPLE-1

I really didn’t know what to do for a few months. I felt that I had let the previous generation of entrepreneurs down – that I had dropped the baton as it was being passed to me. I met with David Packard and Bob Noyce and tried to apologize for screwing up so badly. I was a very public failure, and I even thought about running away from the valley. But something slowly began to dawn on me I still loved what I did.

what to do: すべきこと

few /fjúː/ (形) ( “a” を付けない) ほとんどない、 (“a” を付ける) 少しの ⇨ a few months: 数ヶ月

previous /príːviəs/ (形) 前の

generation /dʒènəréiʃən/ (名) 世代

entrepreneur /ɑ̀ːntrəprənə́ːr/ (名) 起業家

let 〜 down: 「〜を下に落とす」から「〜の期待を裏切る」

I felt that I had let 〜 down 〜: 「〜の期待を裏切った」(“let 〜 down”) のは、「感じた」(“felt”) した時より前なので、 “had let” と過去完了の形になっている。次に続く “I had dropped 〜” も同じ理由で過去完了。

baton /bətɑ́n/ (名) バトン

(felt) that I had dropped the baton as it was being passed to me: “that” は “that I had let 〜” の “that” と同格。 “as” は接続詞で、ここでは「〜している時」の意。 “it” は “baton”。 “was being passed to me” は受動態の過去進行形で「私に手渡されていた」の意。全体の意味は「私に手渡されようとしている時に、バトンを落としてしまったと (感じた)」の意。

meet with 〜: (約束して) 〜と会う ⇨ meet /míːt/ (動) ~と会う

David Packard: ヒューレット・パッカードの共同創業者

Bob Noyce: インテルの共同創業者の1人

apologize /əpɑ́lədʒàiz/ (動) 謝罪する ⇨ apologize for 〜: 〜に対して謝罪する

screw up /skrúː/ /ʌ́p/ (群動) 大失敗する

badly /bǽdli/ (副) ひどく

failure /féiljər/ (名) ここでは「失敗した人」の意。

run away from 〜: ~から逃げ出す

the valley: Silicon Valley (シリコンバレー) のこと。サンフランシスコ・ベイエリアの南部のIT企業の一大拠点。
dawn on 〜: 「〜を照らす」から「~に理解され始める」の意。 ⇨ dawn /dɔ́ːn/ (動) 「夜が明ける」から「(真相などが) 分かり始める」の意。

something slowly began to dawn on me I still loved what I did: “something began to dawn on me” で「何かが私を照らし始めた」から「私は何かを理解し始めた」の意。 次に続く “I” の前に関係代名詞 “that” もしくは “which” が省略されている。先行詞は “something” で、全体の意味は「私は何かを理解し始めた。それは、私は、私がやったことをまだ好きだということだ。」。文法的には、 “loved” した時より過去に “did” しているので、 “I still loved what I had done” が正しい。 “what” は先行詞を含む関係代名詞で「〜のこと (もの)」の意。

SAMPLE-2

The turn of events at Apple had not changed that one bit. I had been rejected, but I was still in love. And so I decided to start over. I didn’t see it then, but it turned out that getting fired from Apple was the best thing that could have ever happened to me. The heaviness of being successful was replaced by the lightness of being a beginner again, less sure about everything. It freed me to enter one of the most creative periods of my life.

turn /tə́ːrn/ (名) 転換点、曲がり角 ⇨ turn of event: 事態の変化、出来事の節目

bit /bít/ (名) 少し

had not changed that one bit: “that” は “I still loved what I did” つまり「やってきたことを好きだということ」の意。 “not 〜 one bit” は「少しも〜ない」。全体の意味は「〜は、私がやってきたことを大好きだということを、少しも変えなかった。」の意。なお、前文の “I still loved 〜” と思った時よりも更に過去のため過去完了。

reject /ridʒékt/ (動) 拒絶する ⇨ I had been rejected: 受動態で、かつ上記と同じ意味で過去完了。「私は拒否された」の意。

in love: 恋して

start over: もう一度やり直す ⇨ over /óuvər/ (副) もう一度

see /síː/ (動) 理解する

turn out 〜: 結局~であることが分かる

I didn’t see it then, but it turned out that: “see it” の “it” は “turned out that 〜” の “that” 以下のことを示す。 “but it” の “it” は漠然と状況を示す。

getting fired from Apple was the best thing that could have ever happened to me: “getting fired from Apple” が “that” 節内の主語。 “thing that 〜” の “that” は関係代名詞。 “could have ever happened to me” は仮定法過去完了の主節で「私に起こり得たであろう」の意。全体の意味は「アップルから解雇されたことは、私にそれまで起こり得たであろう最良のことだった」。

heaviness /hévinəs/ (名) 重苦しさ

replace /ripléis/ (動) ~を取り替える ⇨ be replaced by 〜: ~に取って代る

lightness /láitnəs/ (名) 軽快さ

The heaviness of being successful: ここまでが主語。「成功者としての重苦しさ」の意。

the lightness of being a beginner again: 「再び初心者になった軽快さ」の意。

less /lés/ (副) より少なく (littleの比較級)

less sure about everything: 「すべてにことについて確かではなかった」の意。 “(who was) less sure 〜” と “who was” を補足すると理解しやすい。 “who” は関係代名詞で先行詞は “a beginner”。

free /fríː/ (動) ~を自由にする ⇨ free A to 〜: A を自由に〜させる

creative /kriéitiv/ (形) 創造性に富んだ

period /píəriəd/ (名) 期間

SAMPLE-3

During the next five years, I started a company named NeXT, another company named Pixar, and fell in love with an amazing woman who would become my wife. Pixar went on to create the world’s first computer animated feature film, Toy Story, and is now the most successful animation studio in the world. In a remarkable turn of events, Apple bought NeXT, and I returned to Apple, and the technology we developed at NeXT is at the heart of Apple’s current renaissance.

During the next five years: アップルから解雇されてからの5年間の意。

NeXT: 1985年にジョブズが創業。高等教育やビジネス市場向けのワークステーションを開発製造していた。/p>

Pixar: 1979年にルーカスフィルム社が創立した部門が前身。1986年ジョブズらが1000万ドルで買収し「ピクサー」と名付けた。

fall in love with 〜: 「〜と一緒に恋の中に落ちる」から「〜と恋に落ちる」の意。

amazing /əméiziŋ/ (形) 素晴らしい

an amazing woman who would become my wife: “who” は関係代名詞で先行詞は “woman”。 “fell in love” した時点から見て未来に “wife” になったので “will” ではなく “would become 〜”。

go on to 〜: 「~へ進む」の意。 “on” は副詞で「続く」というニュアンスを持つ。全体では「続いて〜へと行く」のニュアンス。

animated /ǽnəmèitid/ (形) アニメの

feature film: 長編映画 ⇨ computer animated feature film: コンピューターアニメ長編映画

and is now the most successful〜: “is” の主語は “Pixar”

remarkable /rimɑ́ːrkəbl/ (形) 注目に値する (“turn of events” は前述参照)

develop /divéləp/ (動) 開発する

the technology we developed at NeXT: “technology” の後に関係代名詞 “that” もしくは “which” が省略されている。

at the heart of 〜: ~の中心で

renaissance /rènəsɑ́ːns/ (名) 再生(期)

  1. 音源を聞きながらスクリプトを目で追い、音源に合わせて声に出してみよう。

  2. わからない発音方法・単語・文法・構文は確認しよう。

  3. 発音・意味・文法・構文を意識して、スピードについていけるまで何度も繰り返しやってみよう。

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