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公開日:
2019.07.06
更新日:
2019.10.28

スティーブ・ジョブズの発音①|スタンフォード卒業式スピーチを徹底解説

ジョブズから本物の英語の発音を感じてみませんか?

スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の伝説のスピーチを発音の面から徹底解説する。発音は日本人が英語を習得する上での大きな壁だ。この壁を乗り越えない限り、英語を流暢に使えるようにはなれない。日本語訳では理解出来ない、ジョブスが本当に伝えたかったことを感じながら、本物を英語の発音を学ぼう。

このスピーチは、2005年のスタンフォード大学卒業生に向けたものだが、今なお、世界中の人々に感動を与え続けている。特にビジネスパーソンの皆さまにとっては必聴のスピーチだ。

なお、本コラムでジョブズから本物の発音を学ぶ前に、「スティーブ・ジョブズの英語①|スタンフォード卒業式スピーチを徹底解説」で内容を十分に理解することをお勧めする。

オリジナルのスピーチの画像は「Commencement address delivered by Steve Jobs」で楽しんで頂きたい。

1. スティーブ・ジョブズの発音|1st ストーリー

 

 

(0:00)
Thank You. I am honored to be with you today for your commencement from one of the finest universities in the world. Truth be told I never graduated from college and this is the closest I’ve ever gotten to a college graduation. Today I want to tell you three stories from my life. That’s it. No big deal. Just three stories.

I am honored to be with you today for your commencement from one of the finest universities in the world: この文では、意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音されている (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)。逆にそれ以外の部分 (黒字) は弱く早く発音されているため、我々日本人にとって非常に聞き取りづらい。
honored to: “honored” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。次の “to” の “t” との連結と考えることもできる。全体では「オーナートゥ」のように変化。
commencement from: “commencement” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
one of: “one” と “of” が連結して「ワノヴ」 に変化。
finest universities: “finest” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
graduated from: “graduated” の最後の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
gotten to: “gotten” の “tt” は破裂されずに、脱落気味に「ウン」と飲み込むように発音されている。
want to: 口語では通常 “wanna” /wɑ́nə/「ワナ」と発音される。
from my: “from” の “m” が脱落して発音されていない。次も “my” の “m” が来るため。
That’s it: “That’s” の “s” と “it” の “i” が連結、そして “it” の “t” は破裂されずに脱落して「ザッツィッ」のように変化。
big deal: “big” の “g” は破裂されずに脱落し発音されていない。次も破裂音の “d” が来るため。
Just three: “just” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。

 

 

(0:55)
The first story is about connecting the dots. I dropped out of Reed College after the first 6 months, but then stayed around as a drop-in for another 18 months or so before I really quit. So why did I drop out? It started before I was born. My biological mother was a young, unwed graduate student, and she decided to put me up for adoption. She felt very strongly that I should be adopted by college graduates, so everything was all set for me to be adopted at birth by a lawyer and his wife.

first story: “first” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。更に “first” の “s” が “story” の “s” と重なり脱落気味に。結果「ファーストーリー」のように発音されている。
is about connecting the: “is” の “s” と “about” の “a” が連結、そして “about” の “t” が脱落して「イザバウ」のように変化。 次の “connecting” の “g” は破裂されずに脱落し発音されていない。
dropped out of: “dropped” の “d” と “out” の “o” が連結して、そして “out” の “t” と “of” の “o” が連結して「ドゥロップタゥトヴ」のように変化。
Reed College: “Reed” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
first 6 months: “first” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
but then: “but” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
stayed around as a drop-in: “stayed” の “d” と “around” の “a” が連結、“around” の “d” と “as” の “a” が連結し、更に “as” の “s” と、次の “a” も連結して、全体で「ステイダラウンダザ」のように変化。“drop” の “p” と “in” の“i” が連結して「ドゥロッピン」のように変化。
did I: “did” の “d” と “I” が連結して、そして破裂させていないため「ディライ」のように変化。“d” は、破裂させずに “l (エル)” (ラリルレロ) の音に変化することがある。 “d” と “l” の舌先の位置が同じため。
drop out: “drop” の “p” と “out” の “o” が連結、そして “out” の “t” が脱落して「ドゥロッパゥ」と変化。
It started before: “it” の “t”、“started” の “d” が破裂されずに脱落し発音されていない。また、“started” の 2つ目の “t” が破裂させておらず「れ」と発音され「イッスターレッ」のように変化。 “t” は、破裂させずに “l (エル)” (ラリルレロ) の音に変化することも多い。 “t” と “l” の舌先の位置が同じため。例えば “little”「リル」など。
My biological mother was a young, unwed graduate student, and she decided to put me up for adoption: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、逆にそれ以外の部分 (黒字) は弱く早く発音されている。強く発音するときとは異なって発音されている単語もある。例えば、 “was” は強く発音される場合は /wʌ́z/ だが、ここでは弱く /wəz/ と発音されている。通常母音は、弱く発音されると全て /ə/ となる。
was a: “was” の “s” と “a” が連結して「ワザ」のように変化。
unwed graduate student: “unwed” の “d” と “student” の最後の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
put me: “put” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
that I: “that” 最後の “t” と、次の “I” が連結して、そしてその “t” は破裂されずに “l (エル)” (ラリルレロ) の音に変化しているため、「ザ(ダ)ライ」のように変化。
should be adopted by: “should” の “d” と “adopted” の 2つ目の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
was all: “was” の “s” と “all” の “a” が連結し、そして “all” の “ll” が脱落気味で「ワゾー」のように変化。
at birth: “at” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
and his: “his” の “h” が脱落し、前の “and” の “d” と連結し「アンディス」のように変化。

 

 

(1:31)
Except that when I popped out they decided at the last minute that they really wanted a girl. So my parents, who were on a waiting list, got a call in the middle of the night asking: “We’ve got an unexpected baby boy; do you want him?” They said: “Of course.” My biological mother found out later that my mother had never graduated from college and that my father had never graduated from high school. She refused to sign the final adoption papers. She only relented a few months later when my parents promised that I would go to college. This was the start in my life.

Except that when I popped out: “Except” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。次も破裂音の “t” が来るため。そして次の “that” の最後の “t” も破裂されずに脱落し発音されず「エクセプッザッ」のように変化。また “when” の “n” と “I” が連結して「ウェナイ」に変化。 “popped” の “d” と “out” の “o” が連結し、更に “out” の最後の “t” が破裂されずに脱落し「ポップタウ」に変化。 at the last minute that they really wanted a girl: “at” の “t”、“last” の “t”、“minute” の “te”、そして “that” の最後の “t”が破裂されずに脱落し発音されていない。 “wanted” の “t” と “d” は破裂させずに「ラ行」に変化し、最後の “de” は次の “a” と連結し「ウォレッラ」のように変化。
on a: “on” の “n” が “a” と連結し「オンナ」のように変化。
got a call in the middle of the night asking: “got” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、更に次の “a” と連結し「ガラ」のように変化。 “middle” については、破裂させる前の “d” の舌先の位置と “l (エル)” の舌先の位置が同じであるため、 “d” を発音するときに、舌先を歯茎から離さないため、結果的に “d” と “l” が同時に発音されている。( ちなみに “little” も同じ現象が起こる。) “night” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
We have got an unexpected baby boy: “have” が省略されて発音されていない。 “got” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、更に次の “an” と連結し「ガラン」のように変化。“unexpected” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
want him: “want” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化。 “him” の “h” は脱落して発音されていない。そして “want” の “t” と、 “h” が脱落した “him” の “i” が連結し、結果「ウォリム」のように変化。
Of course: 単独では “of” は /əv/「オヴ」と濁って発音されるが、 “course” /kɔ́ːrs/ とつながると同化し “of course” /əfkɔ́ːrs/「オフコース」と濁らずに発音されている。
My biological mother found out later that my mother had never graduated from college and that my father had never graduated from high school: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。 “from” は強く発音される場合は /frʌ́m/ だが、ここでは弱く /frəm/ と発音されている。
found out later: “found” の “d” と “out” の “o” が連結し、更に “out” の “t” が破裂されずに脱落して「ファウンダウ」のように変化。 “later” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し「レイラー」のように発音。
that my mother had never graduated from college and that: 最初の “that” の最後の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。“graduated” の “t” は破裂されずに「ラ行」に変化し、最後の “d” は破裂されずに脱落し「グラジュエイレッ」のように変化。最後の “that” はほとんど発音されず、前の “and” と連結し「エンダッ」のように変化。
refused to: “refused” の “d” が破裂されずに脱落し発音されていない。次も破裂音の “t” が来るため。
relented a: “relented” の “d” と “a” が連結して「リレンテッダ」のように変化。
that I: “that” の最後の “t” が破裂されずに脱落し発音されていない。
start in: “start” の最後の “t” が破裂されずに脱落しほとんど発音されていない。

 

 

(2:12)
And 17 years later I did go to college. But I naively chose a college that was almost as expensive as Stanford, and all of my working-class parents’ savings were being spent on my college tuition. After six months, I couldn’t see the value in it. I had no idea what I wanted to do with my life and no idea how college was going to help me figure it out. And here I was spending all of the money my parents had saved their entire life. So I decided to drop out and trust that it would all work out OK.

And 17 years later I did go to college: “And”(“And here” の “And”、 “and trust” の “and” も同様)の “d” が脱落して発音されていない。“later” の “t” は破裂されずに「ラ行」に変化し「レイラー」のように発音。“go to” の “t” も破裂されずに「ラ行」に変化し「ゴル」のように発音。
But I naively chose a college that was almost as expensive as Stanford: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。 “as” は強く発音される場合は /ǽz/ だが、ここでは弱く /əz/ と発音されている。
But I: “But” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、次の “I” と連結し「バライ」のように発音。
that was almost as expensive as: “that” の “t” が破裂されずに脱落し発音されていない。次に “was” の “s” と “almost” の “a”、“almost” の “t” と “as” の “a”、“as” の“s” と “expensive” の “e”、 “expensive” の “ve” と “as” の “a” が連結し、全体では「ザッワズォーモスタゼキスペンシヴァズ」のように変化。
all of: “all” の “l” と “of” の “o” が連結し「オーロヴ」のように変化。
parents’ savings: “savings” の最初の “s” が脱落し、その前の “parents” の “ts” と連結し「ペアレンツェイヴィングス」のように変化。
spent on: “spent” の “t” と “on” の “o” が連結し「スペントン」のように変化。
couldn’t see: “couldn’t” の “t” が破裂されずに脱落し「クドゥン」のように変化。
in it: “in” の “n” と “it” の “i” が連結し、更に “it” の “t” が破裂されずに脱落し「イネッ」のように変化。
had no: “had” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
what I wanted to: “what” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、次の “I” と連結し「ワライ」のように発音。“wanted” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、“d” は脱落、次の “to” の “t” と連結し「ウォレットゥ」のように発音。全体では「ワライウォレットゥドゥ」のように変化。
going to help me: “going” の最後の “g” は破裂されずに脱落。“help” の “p” も破裂されずに脱落。「ゴーイントゥヘルミー」のように変化。
it out: “it” の “t” は破裂されずに「ラ行」に変化し、次の “out” の “o” と連結、 “out” の “t” は破裂されずに脱落し「イラゥ」のように変化。
all of the: “of” が省略されて発音されていない。
parents had saved: “had” の “h” が脱落し、前の “parents” の “ts” と連結し、更に “had” の “d” がほとんど脱落し「ペアレンツァセイヴドゥ」に変化。
decided to drop out: “decided” の真ん中の “d” は破裂させずに「ラ行」に変化し、最後の “d” は破裂されずに脱落、次の “to” の “t” と連結し「ディサイレットゥ」のように変化。“drop” の “p” と “out” の “o” が連結、そして “out” の “t” が破裂されずに脱落し「ドゥロッパゥ」と変化。全体では「ディサイレットゥドゥロッパゥ」のように発音。
that it would: “that” 最後の “t” は破裂されずに「ラ行」に変化し、次の “it” の “i” と連結、そして “it” の “t” が破裂されずに脱落し「ザレッ」のように変化。

 

 

(2:47)
It was pretty scary at the time, but looking back it was one of the best decisions I ever made. The minute I dropped out I could stop taking the required classes that didn’t interest me, and begin dropping in on the ones that looked far more interesting. It wasn’t all romantic. I didn’t have a dorm room, so I slept on the floor in friends’ rooms, I returned coke bottles for the 5 cent deposits to buy food with, and I would walk the 7 miles across town every Sunday night to get one good meal a week at the Hare Krishna temple. I loved it.

It was pretty scary at the time: “It was” は非常に早く弱く、 “t” が脱落気味で「イワズ」のように発音。 “was” は弱く発音される場合は /wəz/、強く発音される場合は /wʌ́z/。 “pretty” の “tt” は破裂させずに「ラ行」に変化し「プィリー」のように発音。 “at that time” は “at” の “t” と “that” の最後の “t” は破裂されずに脱落し「アッザッタイム」のように変化。いずれも次に同じ “t” が来るため。
but looking back: “but” の “t” と “looking” の“g” は破裂されずに脱落し「バァッルッキンバック」のように変化。
one of: “one” と “of” が連結して「ワノヴ」 に変化。
best decisions: “best” の“t” が破裂されずに脱落し「ベスディシジョン」のように変化。次も破裂音の “d” が来るため。
minute I: “minute” の “t” が破裂されずに脱落し、“minute” の “n” と “I” が連結し「メネッナイ」のように変化。
dropped out: “dropped” の “d” と “out” の “o” が連結し、そして “out” の “t” が脱落して「ドゥロップタゥ」のように変化。
stop taking the required classes that didn’t interest me: “stop” の “p” は脱落気味で「ストッテイキング」のように変化。“required” の “d” も脱落気味。 “that” は「ザ」のようにほとんど発音されていない。 強調するため “didn’t” をかなり強く発音している。
dropping in on: “dropping” の “g” と “in” の “i” が連結して「ドゥロッピンギン」に変化。 “in” の “n” と “on” の “o” が連結して「イノン」のように変化。全体では「ドゥロッピンギンノン」のように変化。
that looked: “that” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
It wasn’t: “It” の “t” と “wasn’t” の “t” が脱落気味で「イッウァズン」のように変化。ここでの “wasn’t” は強調するために /wʌ́znt/ と強く発音されている。弱く発音される場合は /wəznt/。
didn’t have a: “have” の “h” が脱落し、その前の “didn’t” の “t” と “have” の “a” が連結して「ディドゥンタァヴァ」のように変化。 “have” は強く発音される場合は /hǽv/ だが、ここでのように弱く発音される場合は、/h/が脱落し /əv/ と発音される。
slept on: “slept” の “t” と “on” の “o” が連結して「スレプトォン」のように変化。
returned coke bottles: “returned” の “d” と “coke” の “ke” が脱落気味で「リターンコウッ」のように変化。 “bottle” の “tt” は破裂させずに「ラ行」に変化して次の “l” と同時に発音されて「ボルッス」のように変化。全体では「リターンコウッボルッス」のように発音。
and I would walk: “and” の “d” が破裂されずに脱落し、その前の “and” の “n” と “I” が連結して「エナイ」のように変化。次の “would” は非常に弱く、かつ “d” が脱落気味で /wə(d)/ のように発音されている。強く発音される場合は /wúd/。
get one good meal: “get” の “t” と “good” の “d” が破裂されずに脱落し発音されていない。
at the: “at” は破裂されずに脱落し発音されていない。

 

 

(3:23)
And much of what I stumbled into by following my curiosity and intuition turned out to be priceless later on. Let me give you one example: Reed College at that time offered perhaps the best calligraphy instruction in the country. Throughout the campus every poster, every label on every drawer, was beautifully hand calligraphed. Because I had dropped out and didn’t have to take the normal classes, I decided to take a calligraphy class to learn how to do this. I learned about serif and sans-serif typefaces, about varying the amount of space between different letter combinations, about what makes great typography great.

And much of what I stumbled into by following my curiosity and intuition turned out to be priceless later on: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。
And much: “And”(この段落に出て来るすべての “and” も同様)の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
what I: “what” の “t” は破裂されずに「ラ行」に変化し、次の “I” と連結し「ワライ」のように発音。
following my: “following” の “g” は破裂されずに脱落しほとんど発音されていない。
turned out to be: “turned” の “d” と “out” の “o” が連結し、“out” の “t” が脱落し「ターンダウトゥビー」のように変化。
later on: “later” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し「レイラー」のように発音。
Let me: “Let” の “t” は破裂されずに脱落し発音されず「レッミー」のように変化。
Reed College at that time: “Reed” の “d” は脱落気味。 “at that time” の “at” の “t” と “that” の最後の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。いずれも、次に “t” が来るため。「アッザッタイム」のように発音。
best calligraphy: “best” の “t” は破裂されずに脱落し発音されず「ベスカリグラフィ」のように変化。
Throughout the: “throughout” の 最後の “t” は破裂されずに脱落し発音されず「スルーアウッザ」のように変化。
hand calligraphed: “hand” の “d” は破裂されずに脱落し発音されず「ハンキャリグラフトゥ」のように変化。
I had dropped out: “had” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。次も “d” が来るため。“dropped” の “pp” が脱落気味で、更に次の “d” と “out” の “o” が連結して「ドゥロッタウト」のように変化。
have to: 単独では “have” は /həv/「ハヴ」と発音されるが、 “to” とつながると同化し “have to” /hǽftə/「ハフトゥ」に変化。
decided to: “decided” の2番目の “d” が破裂されずに「ラ」行に変化、最後の “d” は脱落し「ディサイレットゥ」のように変化。
take a: “take” の “ke” と “a” が連結して「テイカ」のように変化。
learned about: “learned” の “d” と “about” の “a” が連結し、そして “about” の “t” が脱落して「ラーンダバウ」のように変化。
about varying: “about” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
amount of: “amount” の “t” と “of” の “o” が連結し、そして “of” の “f” が脱落気味で「アマウトゥ」のように変化。
different letter: “different” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。 “letter” の “tt” は破裂させずに「ラ行」に変化し「レラー」のように変化。
about what makes great typography: “about” と “what” の “t” は破裂されずに脱落し発音されず「アバゥッワッメイクス」のように変化。また、“great” の “t” も脱落して発音されていない。次も “t” が来るため。

 

 

(4:03)
It was beautiful, historical, artistically subtle in a way that science can’t capture, and I found it fascinating. None of this had even a hope of any practical application in my life. But ten years later, when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me. And we designed it all into the Mac. It was the first computer with beautiful typography. If I had never dropped in on that single course in college, the Mac would have never had multiple typefaces or proportionally spaced fonts.

in a way that science can’t capture: “in” の “n” と “a” が連結して「イナ」のように変化。“that” の最後の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。 “can’t” は /kǽːnt/「キャーント」 だが、最後の “t” が脱落しており /kǽːn/「キャーン」のように発音。ちなみに、イギリス英語では /kάːnt/「カーント」。“can” は、強く発音される場合は /kǽn/。弱く発音される場合は /kən/。 “can’t” の “t” が脱落すると、“can” との聞き分けが難しいが、“can’t” の場合は、/ǽ/ を強く長めに発音される。
and I: “and” の “d” が脱落し、その前の “and” の “n” と “I” が連結して「エナイ」のように変化。
found it: “found” の “d” と “it” の “i” が連結し、そして “it” の “t” が脱落し「ファウンディッ」のように変化。
None of this had even a hope of any practical application in my life: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。“of” は強く発音される場合は /ʌ́v/ だが、ここでは2つとも弱く /əv/ と発音されている。
None of: “None” の “n” と “of” の “o” が連結して「ナンノヴ」のように変化。
even a: “even” の “n” と “a” が連結して「イーヴンナ」のように変化。
But ten years later: “But” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。次も “t” が来るため。“later” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し「レイラー」のように発音。
the first Macintosh computer: “first” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。 “computer” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し「コンピューラー」のように変化。
it all came back to: “it” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、次の “all” の “a” と連結し「イロー」のように変化。“back” の “ck” は破裂させずに脱落して発音されておらず「バットゥ」のように発音。
designed it: “designed” の “d” と “it” の “i” が連結し、更に “it” の “t” が脱落し「ディザインディッ」のように変化。 had never: “had” の “d” が脱落気味。
dropped in on that: “dropped” の “d” と “in” の “i” が連結し「ドゥロッップティン」、“in” の “n” と “on” の “o” が連結し「インノン」、 “that” の “th” が脱落し、前の “on” の “n” と連結。そして “that” の最後の “t” が脱落し「オンナッ」のように変化。全体では「ドゥロッップティンノンナッ」のように変化。
would have never had: “have” の “h” が脱落し、その前の “would” の “d” と連結し「ウダヴ」のように変化。“had” の “d” が脱落気味。

 

 

(4:36)
And since Windows just copied the Mac, it’s likely that no personal computer would have them. If I had never dropped out, I would have never dropped in on that calligraphy class, and personal computers might not have the wonderful typography that they do. Of course it was impossible to connect the dots looking forward when I was in college. But it was very, very clear looking backwards ten years later.

And since Windows just copied the Mac, it’s likely that no personal computer would have them: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。 And since Windows just copied the Mac: “and” の “d”、“just” の “t”、そして “copied” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。
that no: “that” の “t” が破裂させずに脱落して発音されていない。
had never dropped out: “had” の “d” は破裂されずに脱落し発音されていない。 “dropped” の “pp” が脱落気味で、更に次の “d” と “out” の “o” が連結して「ドゥロッタウト」のように変化。
would have never: “have” の “h” が脱落し、その前の “would” の “d” と連結し「ウダヴ」のように変化。
dropped in on that: “dropped” の “d” と “in” の “i” が連結し「ドゥロッップティン」、“in” の “n” と “on” の “o” が連結し「インノン」、 “that” の “th” が脱落し、前の “on” の “n” と連結。そして “that” の最後の “t” が脱落し「オンナッ」のように変化。全体では「ドゥロッップティンノンナッ」のように変化。
might not have: “might” の “t” と “not” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
that they: “that” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
Of course: 単独では “of” は /əv/「オヴ」と発音されるが、 “course” /kɔ́ːrs/ と同化し “of course” /əfkɔ́ːrs/「オフコース」と発音。
connect the: “connect” の “t” は破裂されずに脱落し発音されていない。
looking forward: “looking” の “g” は破裂されずに脱落し発音されていない。(“looking backward” も同様)
when I was in: “when” の “n” と “I” が連結して「ウェナイ」と変化。“was” の “s” と “in” の “i” が連結して「ワズィン」のように変化。
But it: “but” の “t” は破裂させずに「ラ行」に変化し、次の “it” の “i” と連結、更に “it” の “t” が脱落し「バリッ」のように変化。

 

 

(5:06)
Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something, your gut, destiny, life, karma, whatever. Because believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart. Even when it leads you off the well worn path, and that will make all the difference.

you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards: 意味的に重要な単語 (オレンジ色) が強くゆっくりめに発音され (オレンジ色の単語の太字の部分がアクセントの位置)、それら以外は弱く早く発音されている。 “can’t” は /kǽːnt/「キャーント」 だが、最後の “t” が脱落しており /kǽːn/「キャーン」のように発音。 “can” は、強く発音される場合は /kǽn/だが、ここでは弱く発音されているので /kən/。 “can’t” の “t” が脱落すると、“can” との聞き分けが難しいが、“can’t” の場合は、/ǽ/ をより強く長めに発音される。
connect the dots looking forward: “connect” の “t”、 “looking” の “g” は破裂されずに脱落し発音されていない。
connect them looking backwards: 上記 “connect” の “t”、 “looking” の “g” と同様。
have to: 単独では “have” は /həv/「ハヴ」と発音されるが、 “to” とつながると同化し “have to” /hǽftə/「ハフトゥ」に変化。
trust that the: “trust” の最後の “t”、 “that” の 最後の “t” が破裂されずに脱落し発音されていない。両方とも次も “t” がくるため。
connect in your: “connect” の “t” と “in” の “i” が連結して「コネクティン」のように変化。また、単独では “your” は /júər/「ユア」と発音されるが、 前の “in” の “n” とつながると同化し “in your” /ínjùər/「インニュア」に変化。
trust in: “trust” の “t” と “in” の “i” が連結し「トゥラスティン」のように変化。
something, your gut: “something” の “g”、 “gut” の “t” は破裂されないで、ほとんど脱落している。
whatever: “t” は破裂させないで「ラ」行に変化し「ワレバー」のように変化。
believing that the dots will connect down: “believing” の “g”、 “that” の “t” 、そして “connect” の “t” は破裂されないで脱落し発音されていない。
when it: “when” の “n” と “it” の “i” が連結し、そして “it” の “t” が脱落し「ウェネッ」のように変化。
leads you: 単独では “leads” は /líːdz/「リーズ」と発音されるが、 “you” /júː/ とつながると同化し “leads you” /líːdʒjuː/「リージュー」のように変化。
and that will make all: “and” の “d” と “that” の “t” は破裂されないで脱落し発音されていない。そして “make” の “t” も脱落気味。

つづきは「スティーブ・ジョブズの発音②|スタンフォード卒業式スピーチを徹底解説」で楽しんで頂きたい。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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